墨田区 (文花・京島・押上) BUNKA・KYOJIMA・OSHIAGE - SUMIDA CITY

スカイツリーと隅田川をおさめた風景画像

1.PJの概要と目的

墨田区では、大学の知見を活用して地域課題の解決を図る「大学のあるまちづくり」を進めており、地域住民が健康で安心して暮らせるまちづくりを推進するため、公民学が連携してまちのスマート化に取り組みます。デジタルを活用した利便性の高いサービスの提供を通じて、地域住民の健康促進へのきっかけ作りや、地域と大学の交流空間「キャンパスコモン」を中心とした地域環境の整備を推進します。これらの取組によって得られた成果を墨田区全域に展開する事で、より豊かで安心して生活する事ができるまちづくりを実現してまいります。

アプリによる健康への気付きプロジェクト

アプリによる健康への気付きプロジェクトのイメージ画像 健康プログラムアートサイン+スマートフォンアプリで公共空間の可能性を高める

住民が健康に意欲的になり、自ら健康増進に取り組むため、自分の歩幅を計測し、各人に沿った健康情報をメッセージアプリにて提供します。

住民参加型公園管理プロジェクト

クラウドソーシングで住民から投稿された画像を知識処理を実施して、樹木の剪定判断や病害虫の判断を行う

公園の利用実態抽出と公園利用の再創出を促す仕組みを構築するため、住民による公園の投稿写真を分析できるシステムを構築し、住民自らが公園を管理する主体となり、住民目線で公園の利活用が可能となります。

循環型のシェア傘プロジェクト

シェアできる傘が傘立てに置かれているイメージと墨傘のアプリ画像

鉄道の忘れ物傘の多くが廃棄されている現状に着目し、傘のシェアを通じて人と人の交流を促し、地域活性化を通じた健康社会を目指すため、鉄道の忘れ物傘を活用したシェア傘サービスをデジタルの力で効率的に運営します。

2.これまでの取組

アプリによる健康への気付きプロジェクトの実証

iUと千葉大学の間に位置する公共空間(キャンパスコモン)で実施したイベントの様子

iUと千葉大学の間に位置する公共空間(キャンパスコモン)で実施したイベント等にて区民参加型の社会実験を行いました。

住民参加型公園管理プロジェクトの実証

スミダみどりPJ体験ツアーの告知画像、スカイツリーとサービスのアプリ画像のイメージ

樹木の種類を判定するプロトタイプシステムを開発し、研究内容の講演や隅田公園でシステムの使用方法を実演する「緑ツアー」を開催しました。

地域循環型のシェア傘プロジェクトの企業探索

「スミカサ」の写真

傘のシェアリングサービス「スミカサ」の実施にあたり、システム面のプロトタイプを作成しました。

3.事業成果

PJの地域課題と取組概要

23区で唯一大学のなかった墨田区に大学が開設(2020〜)千葉大学 墨田サテライトキャンパス、情報経営イノベーション専門職大学(IU)隅田公園・東京スカイツリー・あずま百樹園

23区で唯一大学のなかった墨田区に、2020年と翌年に大学が開学・開設されたことを契機に、大学の知見を活用し、健康をテーマにしたウェルネススマートシティの実現に向けた施策に取り組みました。アプリによる自身の健康への気づき、コミュニティ形成と公園環境の改善につながる住民参加型AI管理、人と人とのつながりを育むための傘のシェアリングシステムの構築といった、3つのプロジェクトを推進し、区内にて実証しました。

PJによる成果

3.1 アプリによる健康への気付きプロジェクト

ウェルネストラックの上を男性が歩いている画像

LINEアプリを活用して自らの健康状態を知ることができるアプリを開発しました。区内外のイベントにおいてウェルネストラックを用いた実証を行いました。実証の結果を踏まえて改良したウェルネストラックを地域に設置しています。

3.2 住民参加型公園管理プロジェクト

4つの樹木の画像をAIが判別し、樹木の状態を判別している画像。
  • 住民の投稿した写真をAIが判別し、樹木の状態や病害虫の存在を通知することで公園管理を省力化するシステムを開発しました。将来的には、住民目線での意見が収集できるシステムに拡張し、住民と区が共同で公共空間の管理ができるよう発展させます。
  • 区内の公園でのイベント等を通じて、機能の追加・精度向上を実現しました。

3.3 循環型のシェア傘プロジェクト

忘れ物傘による貸し傘の提忘れ物傘による貸し傘の提案 目的電車に忘れらた傘は産廃として処分されもったいない!そこで、廃棄される傘を貸し傘として再利用する!急な雨でも傘をレンタルできるから安心!いつでも傘を借りれるから傘を持ち歩く人も減って、忘れ物の傘も廃棄されるけど傘もへる!けれど運用コストをかけたくない・・・そこで!運用コストの安い、貸し傘のシステムを制作した!制作でどうなるの?メリット 急な雨でも傘がレンタルできるようにいつも傘を補充しておきたい。だが、人が傘立ての全ての箇所を、大量の傘を持って見て回るのは大変!センサー付き傘立てを開発すれば遠隔で傘立ての傘の残数を確認できて、毎回見に行かなくても遠くから傘が減ったことが確認できてコストが安くなる!仕組み 重量センサー本体と電池ボックスの防水コネクタを接続する。荷重センサー4個い傘立ての脚を載せる。傘立ての重量を荷重センサーで測定 マイコンやADCを内蔵する本体部分がクラウドサーバーにデータを送る

忘れ物の傘を活用したシェア傘のシステムを構築しました。システムは傘以外にも公園の遊具等の貸出にも活用可能であり、今後地域のコミュニティ活性化に向けて様々な活用を検討していきます。

4.今後の展開

スミダみどりPJ体験ツアーの告知画像、スカイツリーとサービスのアプリ画像のイメージ 大学のあるまちすみだ 春のキャンパスコモン 2025 3月8日(土)10:30〜15:00 場所:キャンパスコモン(文花1−19)

地域のイベント等におけるサービスの実証を通じて各アプリ・システムの機能追加やサービスの展開を推進します。

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